Game+速報

社会人ゲーマーが気になったゲーム情報・ニュースを速報で配信するブログです。基本ゲーム情報を速報しますが、アニメ・漫画等も紹介していきます。

アニメ実写化


 Apple TV+は本日、実写映像作品『テトリス』予告映像を公開した。

 テトリス1984年に開発されたパズルゲームで、格子状のマスの中で画面上部から降り続ける7種類のブロック「テトリミノ」を回転と移動を駆使して積み上げていく作品だ。エリア内の1~4段の格子が埋まればその段に積まれたブロックが消去され、得点が得られる。逆に、どの段の格子も埋められず隙間のできた状態でブロックが画面上部の規定ラインまで積み上がってしまうとゲームオーバーとなる。

 言わずと知れた落ち物パズルジャンルの元祖で、パズルジャンルどころかデジタルゲーム全体に革新をもたらし、現代もなお楽しまれ続けている。

 そんなテトリスだが、家庭用ゲームとして世に出るのは簡単な事ではなかった。権利関係の複雑さもさることながら、何よりもおおきく立ちはだかったのは「鉄のカーテン」だ。本作の舞台となる1980年代は冷戦の真っ最中。西側の盟主たるアメリカの人間が、東側の旗手であるソ連を相手に交渉することになるのだから、そのハードルの高さは想像するに余りある。「実話に基づく」と冠される本作の予告の中でも、ソ連の覇権に対する強い思いが吐露されていたり、会談の様子が盗聴されていたりといったスパイ映画さながらの映像が、テトリステーマソングコロベイニキ」と80年代の名曲「ファイナルカウントダウン」のミックスアレンジバックに映し出されていた。

実写作品『テトリス』の予告映像をApple TV+が公開_001
(画像はYoutube|テトリス — 公式予告編 | Apple TV+より)

 政治思想や国際情勢によって生じるドラマゲーム開発やその権利を巡る奮闘、そしてなによりもテトリスという世紀の傑作タイトルへの愛。それらが溢れんばかりにつまった映像作品であることが窺える。

 同時に、やはり日本の視点から『テトリス』を見たとき、どうしても気になるのは「任天堂がどのように表現されるのか」だろう。予告映像では極秘で開発中ゲームボーイ制作現場に主人公のヘンク・ロジャース(タロン・エガートン)が案内されていたり、任天堂の社長として長年活躍した山内溥(伊川東吾)に実機プレイによってテトリスを体験してもらっている様子が確認できる。

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(画像はYoutube|テトリス — 公式予告編 | Apple TV+より)
実写作品『テトリス』の予告映像をApple TV+が公開_003
(画像はYoutube|テトリス — 公式予告編 | Apple TV+より)

 期待の高まる実写映像作品『テトリス』は、2023年3月31日より、Apple TV+にて公開される予定。

Apple TV+ テトリス配信ページはこちら


(出典 news.nicovideo.jp)


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 NEWSポストセブン2月16日佐藤健さんと永野芽郁さんが5年ぶりに共演することを報じました。佐藤さんが“共演者キラー”と呼ばれるほどモテることを伝える記事ですが、SNS上では本題よりも共演作が「はたらく細胞」の実写版になるという映画会社関係者の証言に注目が集まっています。実写版はたらく細胞! 擬人化アニメをさらに実写化!! 俺たちの体内が実写化されるってことですか!?

【画像】新連載のはたらく細胞スピンオフ

 「はたらく細胞」は、講談社の『月刊少年シリウス』で清水茜さんが連載していた漫画。細胞を擬人化し、病気やけがなど体内で日々起きている活動がコミカルに描かれました。2018年7月には、テレビアニメ化もされています。

 そんなはたらく細胞実写化の報道にネット上では、「はたらく細胞実写化ってそれもうただの人体では?」「1億人くらいエキストラ呼ばなきゃじゃん」「キラーT細胞さんの俳優がマッチョじゃなかったらさすがに苦言を呈するしかない」「はたらく細胞初の実写化!って言われてももう舞台でやってる」。また中には、「なんでもかんでも実写化すれば良いってもんじゃねーぞ…って怒り狂ったけど白血球さんが佐藤健って聞いて振り上げた拳半分くらい降ろした」といろいろ複雑な感情を抱く人も。

 なお、はたらく細胞はさまざまなスピンオフ作品が制作されていますが、くしくも同じく2月16日からモーニング・ツー&コミックDAYSで前田悠さんによる「はたらく細胞マッスル」の連載が開始しました。

漫画『はたらく細胞』第1巻(出典:Amazon.co.jp)


(出典 news.nicovideo.jp)


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 Netflixは実写ドラマシリーズONE PIECEワンピース)を2023年に世界独占配信すると発表した。あわせて、Netflixの公式Twitterアカウントにて初のビジュアルが解禁されている。


 本作は1997年に「週刊少年ジャンプ」で連載を開始した尾田栄一郎氏によるマンガONE PIECE』を原作としたドラマシリーズ2020年ドラマ化がNetflixから発表された本作だが、このたびついに配信時期がアナウンスされた形である。

 実写ドラマ版では尾田栄一郎氏はエグゼクティブ・プロデューサーを務め、脚本にはマット・オーウェンズ氏(『エージェント・オブ・シールド』)やスティーブン・マエダ氏(『LOST』)が携わっているとのこと。

 すでに主要なキャスト陣も公開されており、主人公モンキー・D・ルフィ」役をイニャキ・ゴドイさんが演じる。そのほか「ロロノア・ゾロ」役に新田真剣佑さん、「ナミ」役にエミリー・ラッドさん、「ウソップ」役にジェイコブ・ロメロギブソンさん、「サンジ」役にタズ・スカイラーさんといった顔ぶれがそろう。


 このたび公開されたビジュアルは、イニャキ・ゴドイさんが演じるモンキー・D・ルフィ」が、右腕を空に突き上げる後ろ姿を映したもの。上述のキャストのほか、「コビー」や「バギー」、「アーロン」といったキャラクターの配役や、昨年には海上レストラン「バラティエ」のセットを映し出した映像も公開されているため、原作マンガの序盤をベースにした物語が描かれることが推察される。

 Netflixの実写ドラマ版『ONE PIECE』は2023年中の配信を予定している。近日ではアニメ映画ONE PIECE FILM REDゲームワンピース オデッセイなど、複数の関連作品が話題を呼んできた『ONE PIECEシリーズ。次なる大きなプロジェクトとなるであろう実写ドラマ版にも注目していきたいところだ。

『ワンピース』Netflix公式Twitterアカウントはこちら


(出典 news.nicovideo.jp)


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かわぐちかいじ沈黙の艦隊」の実写映画化が決定。9月29日に全国東宝系劇場で公開される。同作は“Amazon Original映画”として、Prime Videoが初めて製作する日本の劇場版映画となる。

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1988年から1996年にかけてモーニング(講談社)で連載された「沈黙の艦隊」。日米共同で極秘裏に建造された日本初の原子力潜水艦、その艦長に任命された海江田四郎が、原潜と乗員76人をともない逃亡をはかることから物語が動き出す。核戦争や国際政治世界平和といったさまざまな問題が盛り込まれ、1990年に第14回講談社漫画賞一般部門を受賞。1996年アニメ化も果たし、累計発行部数は紙・電子合わせて3200万部を誇る。

海江田四郎を演じるのは大沢たかお。原作の大ファンでもあるという大沢は、防衛省海上自衛隊との協力体制の構築や、かわぐちへの企画プレゼンを自ら行うなど、映画のプロデュースも務める。監督は映画「ハケンアニメ!」の吉野耕平、制作は映画「キングダムシリーズや「銀魂」シリーズなどを手がけるクレデウスが担当する。また日本で初めて海上自衛隊潜水艦部隊の映画撮影協力を得て、実際の潜水艦を使用。リアルな艦体とVFX技術を融合した海中アクションが展開される。

併せてティザー映像も解禁に。「地球の70%は海だ。これほど広大な海を前にして、どうして人は争うのだろうか」というセリフののち、艦内の様子を鋭い目で見つめる海江田四郎や、防衛省海上自衛隊潜水艦の姿が映し出された。

かわぐちかいじ(原作)コメント

大沢さんを中心とした俳優陣と撮影スタッフたちが、一丸となってこの作品に挑んでいる姿を現場で拝見しました。
30年以上前に生み出したこの艦を、ふたたび世界へと航行させるために、彼らクルーたちを頼りにしています。

大沢たかお(主演/プロデューサー)

30年という時空を超えて、実写化不可能と語られ続けた伝説のコミック沈黙の艦隊」を、今年ついに実写化させていただくことになりました。かわぐちかいじ先生、そして全ての関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
日本初の原子力潜水艦を奪い逃亡、そして核という脅威を武器に世界と対峙する主人公海江田四郎」を演じさせていただきます
世界中が大きな変化の波に突入した、この令和という時代。今を生きる全ての人に観ていただきたく、最高のスタッフキャストが集結し只今撮影真っ最中です。9月29日の出港まで今しばらくお待ちください!!

吉野耕平(監督)コメント

原作者のかわぐち先生をはじめ、多くの方々が積み重ねてきた想いを少しでもスクリーンへと届けられるようにチーム一丸となって制作を続けています。暗い海の中の熱い物語を、是非劇場の暗がりの中で体感していただければと思います。

早川敬之氏(Prime Video日本オリジナルコンテンツ製作責任者)コメント

かわぐち先生の代表作の一つである「沈黙の艦隊」の実写化を弊社に託していただき、大沢さん、松橋さんという日本のエンターテインメント界が誇るクリエイターの皆様とタッグを組んで日本のAmazonスタジオチーム史上最大のプロジェクトを実現できることを心より感謝しています。衝撃と迫力に満ちた本作をお客様にお届けできることを楽しみにしています。

松橋真三氏(クレデウス代表取締役/プロデューサー)コメント

連載で原作を読んでいた当初から、常に心に留まり続けてきた物語でしたが、今ほど、実写化せねばならないと思ったことはありません。エンターテインメントを作る者として、日本に、世界に、いま届けたい驚きと感動があります。想いを同じくする仲間、日本の映像技術、エンタメの多様性、自身の経験。運良く、然るべきときに全ての条件が整いました。

映画「沈黙の艦隊」

2023年9月29日(金)公開

原作:かわぐちかいじ沈黙の艦隊」(講談社
プロデューサー大沢たかお、松橋真三
監督:吉野耕平
制作:クレデウス
配給:東宝

出演:大沢たかお ほか

(c)かわぐちかいじ講談社 (c)2023 Amazon Content Services LLC OR ITS

映画「沈黙の艦隊」より。


(出典 news.nicovideo.jp)


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 漫画『放課後ていぼう日誌』が、2023年初夏に実写ドラマ化されることが決定した。作者・小坂泰之氏が自身のツイッターを更新し、発表した。

【画像】ゆるキャン△風にやる?『放課後ていぼう日誌』実写化告知ページ

 ツイッターでは、「実写ドラマ化決定しました!今後の情報はチャンピオン烈本誌で告知いたしますのでお楽しみに~」と呼びかけている。

 『月刊ヤングチャンピオン烈』(秋田書店)で連載中の同作は、女子高校生による釣りライフを描いた物語。海野高校1年生鶴木陽渚生き物が苦手なインドア派だが、堤防を散歩中、先輩・黒岩との出会いをきっかけに謎の「ていぼう部」に入部させられ釣りを始めることになる。個性的な部員たちに囲まれ、釣りの楽しさに目覚めていく青春部活ストーリー

 コミックスは累計発行部数100万部突破しており、テレビアニメ2020年に放送された。

漫画『放課後ていぼう日誌』コミックス1巻


(出典 news.nicovideo.jp)


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世界的人気を誇るロールプレイングゲームを映画化した「ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り」の日本語吹き替え版声優が発表された。クリスパイン扮する主人公の盗賊役を、「アナと雪の女王」のオラフ役や、山寺宏一の歌唱ものまねも話題になった武内駿輔が務める。

映画は、フォーゴトン・レルムと呼ばれる中世ヨーロッパ風の世界を舞台に、クセの強い“アウトロー”だらけの異色なパーティが、他に類を見ないユニークな戦いと冒険の旅に挑んでいく。武内はパーティリーダーであり、吟遊詩人で盗賊である主人公・エドガン(パイン)を演じ、劇中では吟遊詩人らしい歌唱シーンも用意されている。

エドガンと冒険をともにするパーティの仲間役も発表され、盗賊業に勤しむ屈強な戦士ホルガを甲斐田裕子(「ワンダーウーマンワンダーウーマン、「SPY×FAMILYシルヴィア・シャーウッド)、半人前ながら秘めたる力を有する若き魔法使いサイモン木村昴(「ドラえもんジャイアン、「THE FIRST SLAM DUNK桜木花道)、敵の手を逃れ流浪の身となった聖騎士ゼンクを中村悠一(「呪術廻戦五条悟)と、豪華布陣が結集。もう一人のパーティの仲間、ティーフリングという人間とモンスターとのダブルである自然の化身のドリック役は、後日発表予定となっている。

そのほか、エドガンらの前に立ちはだかるヴィランをはじめ、旅路を盛り上げる様々なキャラクターの声優も明らかになった。主人公エドガンの娘・キーラクロエコールマン)には逢田梨香子(「ラブライブ!サンシャイン!!桜内梨子)、エドガンの盗賊仲間でただならぬ因縁もある詐欺師フォージ(ヒュー・グラント)には森田順平(「クレヨンしんちゃん」園長先生)、世界征服をたくらむ悪の魔女ソフィーナ(デイジーヘッド)には沢城みゆき(「鬼滅の刃」堕姫、「ルパン三世峰不二子)、そしてアンデッド集団を操り世界を牛耳ろうとするヴィランである悪の親玉ザス・タム (イアン・ハンモア)には岩崎ひろしアニメONE PIECE」黒炭オロチ、「スター・ウォーズC-3PO)と、錚々たる面々が顔を揃えた。

日本語吹き替え版の演出・音響監督は、「トップガン マーヴェリック」の吹き替え版を演出した依田孝利が務める。

ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り」は3月31日公開、武内のコメント全文は、以下の通り。


武内駿輔コメント主人公エドガン役・日本語吹き替えキャスト

この個性豊かなキャラクター達のリーダー!といいつつ、そこまで人格者っぷりを発揮するわけでもないお調子者エドガンは、クリスパインのダメイケオジ芝居がとても最高です
彼の飄々としたテンポ感や話し方を吹き替えるのはとても楽しかったです。
パーティはみんな人生に躓いた組ですが、そんな彼らが人と協力すると言う事を通して、成長していきます。
また登場するモンスターの映像クオリティがとても高く、RPGゲームなどがお好きな方にとっては堪らない映画にもなっていると思います。

吹き替えとは他国の文化をより分かりやすく感じることが出来る「文化の翻訳」です。
特にギャグに関しては1番吹き替えが活きるポイントだと、僕は思っていますので、自由に伸び伸びやらさせて頂きました。
本作はそう言ったギャグアクションシーンがとても多いので、字幕を追うより、吹き替えの方がより感覚的に映画を楽しむ事が出来ると思います。

それを実現するため、実力あるキャスト陣も集まり「吹き替えならではの魅力」と言うものを今回生み出せたと確信しております!
ヒーローファンゲームファン。映画ファン吹き替えファン、年齢問わず様々な方に楽しんで頂ける超ダイナミックな映画です!
ぜひ劇場で観てください!

豪華声優陣! (C)2022 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, DUNGEONS & DRAGONS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO. (C)2022 HASBRO.


(出典 news.nicovideo.jp)


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TVアニメ超電磁マシーン ボルテスVファイブ)」の実写リメイク版「VOLTES V LEGACY(原題)」が、今年フィリピン地上波放送される。

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1977年から1978年に放送された「超電磁マシーン ボルテスV」は、遠い宇宙から飛来したプリンスハイネル率いるボアザン星の侵略軍に対し、主人公の健一をはじめとする剛三兄弟、峰一平、岡めぐみの5人が5台のメカが合体して1体のロボットとなる超電磁マシーンボルテスVに搭乗し闘う物語。人気は日本だけに留まらず、当時からフィリピンでも絶大な人気を誇り、今なお堀江美都子によるオープニング主題歌ボルテスVの歌」を日本語のまま歌える人が多いという。

実写リメイク版はフィリピン最大規模の地上波TV局・GMAネットワークが製作。監督にはフィリピンで実写作品において実力と経験を兼ね備えたMark A. Reyesを迎え、キャストとしてMiguel TanfelixやYsabel Ortegaらの若手人気俳優、Carla AbellanaやDennis Trilloらが参加する。

去る1月1日にGMAネットワークYouTubeチャンネルで公開された「VOLTES V LEGACY」の“メガ・トレーラー”は、公開から3日間で130万回再生を突破。フィリピンでは年内にGMAネットワークにて地上波放送が開始される予定だ。日本ほか世界各地での放送・配信については続報を待とう。

白倉伸一郎(東映TVプロデューサー)コメント

ボルテスV」を長きにわたって愛しつづけ、数々の試練を越えて、この巨大プロジェクトを実現にこぎつけたフィリピンの方々、ありがとうございます。一方、日本では、「ボルテスV」はすっかり忘れ去られてしまった……かというと、そんなことはありません。「ボルテスV」の流れは、後番組「闘将ダイモス」(1978)を経て、「バトルフィーバーJ」(1979)から実写シリーズクラスチェンジしました。今でいうスーパー戦隊シリーズです。
時代は変わっても、その基本構図──圧倒的な侵略者を前に、選ばれし5人の若者たちが、5体合体ロボを駆使して立ち向かう──は変わりません。「ボルテスV」のDNAは、日本を代表する特撮ヒーローシリーズとして脈々と受け継がれ、世界中の子供たちを魅了しつづけています。とはいえ。世代を経るごとに洗練された反面、何か大切なものが抜けおちていったのかも知れません。そのことを教えてくれたのが「VOLTES V LEGACY」。
デカくて重くてとにかく強く、立ち姿だけでションベンちびる巨大ロボ。《男の子》の魂を持つ者なら、今もだれもが憧れてやまない、灼熱のスーパーロボット魂がここにある!

「VOLTES V LEGACY(原題)」

スタッフ・キャスト

監督:Mark A. Reyes
キャストYsabel Ortega、Radson Flores、Matt Lozano、Raphael Landicho、Miguel Tanfelix、Martin Del Rosario、Liezel Lopez、Carlo Gonzalez、Neil Ryan Sese、Epy Quizon、Gabby Eigenmann、Albert Martinez、Carla Abellana、Dennis Trillo

「VOLTES V LEGACY」“メガ・トレーラー”より。 (c)TOEI CO.LTD, Telesuccess All Rights Reserved


(出典 news.nicovideo.jp)


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 ゲーム業界を題材としたマンガチェイサーゲームドラマ版がテレビ東京で現在放送中だ。

ゲーム業界に入れる学生は5%~10%!?そんな現実に対して、学校も企業も教えてくれないことを漫画で伝えたいとゲーム会社が“お仕事漫画”を作った結果、「読むと胃が痛くなる」と好評でドラマ化される_001

 ゲームモチーフとしたドラマと言えば、2013年『東京トイボックス』ノーコンキッドぼくらのゲーム史〜』などがあるが、それでもここまでゲームにフィーチャーされたドラマ地上波で放送されるのは久々だ。

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画像はサイバーコネクトツー公式サイトより

 『チェイサーゲーム』は.hackシリーズNARUTO-ナルト- ナルティメットシリーズの開発でおなじみのサイバーコネクトツーが手掛けるマンガで、同社の社長である松山洋氏が原作を務める。

 作中の舞台もサイバーコネクトツーそのもので、同社の社員をモチーフとしたキャラクターが多数登場するなど、かなり本格的なゲームのお仕事漫画で、読むと胃が痛くなると評判だ。

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渡邊圭祐さん

 ドラマテレビ東京「木ドラ24」の枠で放送されており、主演は仮面ライダージオウで俳優デビューした渡邊圭祐さん。これが初主演ドラマとなる。

 ゲーム会社が自社を舞台としたゲームのお仕事漫画を作り、しかもそれがドラマ化されるという中々の出来事が今まさに起こっているわけだが、なぜ『チェイサーゲーム』はドラマ化されることになったのだろうか。

ゲーム業界に入れる学生は5%~10%!?そんな現実に対して、学校も企業も教えてくれないことを漫画で伝えたいとゲーム会社が“お仕事漫画”を作った結果、「読むと胃が痛くなる」と好評でドラマ化される_004
左が松山洋

 そこで、原作を担当したサイバーコネクトツーの松山氏に作品を作った理由やドラマ制作について話を訊いた。そこから見えてきたのは、「業界を目指す若者たちに、厳しい現実を伝えるため」という松山氏の熱い想いだった。

文・取材/和久井 香菜子

公式サイトはこちら

ゲーム業界を目指す学生が業界に入れるのは5%から10%

──『チェイサーゲーム』は松山さん原作ですが、この作品を作った理由はなんですか?

松山氏:
 ゲームクリエイターは昔から、学生や子どもたちが将来なりたい職業のうち、トップ5に入るほど人気です。でもみんな憧れるばかりで「どうすればゲーム業界に入れるか」はあまり教えてもらえないんですよ。

 一方で、企業側は待っていても応募が来るから、その中から「採用に足る人間だけを採用していけばいい」という姿勢なんです。でも私は昔からそれはフェアじゃないと思っていたんです。

 ゲーム制作を学べる専門学校や大学って、だいたい日本国内で120校以上あると言われていて、業界を目指す学生さんは数万人いるんですよ。でもその数万人の学生さんの中で実際にゲーム業界に入るのって、だいたい5%から10%でして。だから90%以上の人は業界に入れないんです。

──そこの差はなんでしょうか?

松山氏:
 90%以上の人は、あこがれだけで終わってしまっている。逆な残りの5%から10%の人たちは、結構早い段階から覚醒しているんです。

 1万時間の法則って言うじゃないですか。プロになろうと思ったら、1万時間くらいの修練が必要だって。プロ野球選手になるのに、大学を卒業してから「なってみようかな」と思う人はあまりいないじゃないですか。

 ほとんどの人は高校野球で実績を作っているし、中学や小学生の早い段階から野球に目覚めて、その道のプロを目指して積み重ねてきて、結果的にプロになる人が多いですよね。

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──テニスも、今や小学校に上がるくらいから始めないとプロにはなれないと言われています。

 それと一緒で、ゲーム業界も、これはうちの実績ですが、毎年採用している20人〜30人のうち、めちゃくちゃすごい能力者と、だいぶ頑張らなきゃいけないギリギリ合格した人たちがいるんですよ。

 もちろん人によっては会社に入ったあとで、きっかけを作って下からはい上がってくる人間もまれにいます。でもほとんどはこのピラミッドの通りなんです。入社から年数経っても、この差はどんどん開いていくだけなんです。

──宝塚歌劇も、トップになる人材は入団前から決まっている傾向があります。それは贔屓ではなく実力の差はなかなか埋まらないということなんですね。

松山氏:
 上位の3人がBLEACHで言うところの「特記戦力」だとしたら、彼らは小学校高学年くらいから親のパソコンをいじっているんです。中学くらいからCG描いて、自分で作品を作って賞を取って、高校でも変わらずものを作っている。就職するまでにだいたい6年から7年くらいゲーム制作をしているんですよ。

 スタート地点から違いますよね。高校までは普通に生きてきて、専門学校や大学に入ってからゼロから始めても、かなり出遅れていると自覚しなきゃいけないんですよ。

 専門学校の2年間で7年分の努力を圧縮することは、常軌を逸した努力をしないと不可能なんですね。だけどほとんどの専門学校が、ゼロから始めても間に合いますよという言い方しかしない。

──そう言わないと学生を集められないですものね……。

松山氏:
 もちろん、常軌を逸した努力さえすれば間に合うんですよ。ただ、これはどういうレベルかというと、昭和のマンガにあるような血尿が出るほどの努力です。他の人間の7年間をなめるなよという話ですよ。

 それで他の人間と同じように出遅れている人間が普通に生きていて、追いつけるわけがないじゃないですか。可能性がゼロとは言わないですけれど、どちらのほうが近道かというと、言わずもがなじゃないですか。

 なので、スタートするのは早いほうがいいんです。そこに気付いていない時点で、それほど好きじゃないですよ。

──幼いうちから始めた方がいいのはスポーツや芸ごとだけではないのですね。

松山氏:
 好きな人は観察するから、もっと早くから気付くんです。ゲームで遊んで、面白かったらそこで終わらずに「なんで面白いんやろ」「どうやったらこんなに面白くできるんだろう」「こういったところに秘密があるのかな。よく見ると、ここのモーションとここのモーションが違うな」「ここ一瞬、色が変わった」とか。「ここで一瞬、ストップがかかったぞ。これはなんだろう」と気になりだして、だんだん作っている人間のインタビューや動画を見るようになるんですよね。

 今だったら、『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ桜井政博さんがYouTubeを始めましたよね。そこでゲームの面白さの秘密とか、技術的なテクニックなんていうのを動画解説してくれていて、業界では1人残らず誰もが見ている。その話になって「ああ、あれね」という人と、「あ、そんなの始まっていたんですね」と言っている人では、もう全然立っているアンテナが違うんですよね。好きだったらアンテナに引っかかるんです。そうじゃないのは好きじゃないからなんですよね。

 これがどういうことかというと、みんな、憧れてはいるけどどうすればいいのかわからないんです。

──確かに、社会人としてどんな技術を身につければいいのかは、学生時代に教わった記憶がありません。

松山氏:
 ええ。CGをやるならこういう能力を身につけなきゃいけない、プログラムならこういうことが必要っていうのはあるんです。だけどそれを専門学校や大学、企業もなかなか教えてくれない。

 ゲームクリエイターになるって、覚えなきゃいけないことが多いからすごく大変なんですよ。ゲーム業界の華やかなところだけを見ていてその気になってるし、「ゲームで遊んでいればお金もらえるんでしょう」くらいの感覚かもしれません。例えばマンガ家アニメーターなら、絵を描かなきゃいけないじゃないですか。

 でもゲームなら、何となくゲーム好きだったらなれるんじゃないの? っていう感覚で目指している人がすごく多いんですよ。

──ライターになりたいという人も多いのでよくわかります。そんな楽な仕事じゃないし、技術もいるのになあと。

松山氏:
 仕事ってなんでもそうだと思いますが、苦しくて楽しくて苦しくて楽しいの繰り返しじゃないですか。綺麗なところだけじゃなくて大変なところもしっかり知ってもらった上で「ゲーム業界ってエキサイティングでおもろいところなんだよ」って知ってもらいたい。私の好感度なんかどうでもいいから、それをなるべく早く教えてあげたほうがいいんです。

仕事できない、約束守らない、無責任で嘘もつくスタッフがクビにならない理由

──確かに、それは現場の人に話を聞くのが一番いいですね。

松山氏:
 そういう背景もあって、毎年100校以上の学校で講演をやって、そういうことを伝えているんですけど、「マンガを読んだら大体そういうのは分かるよ」という作品を作ろうと思って『チェイサーゲーム』をつくりました。

 一方で『チェイサーゲーム』はエンタメですから、誰もが楽しめるお仕事マンガにしています。そのおかげか、ゲーム業界以外の方々からの反響のほうが大きかったですね。

──どんな反響だったのですか?

松山氏:
 仕事をしていれば、例えばスケジュールや予算、約束を守るのは当たり前じゃないですか。でもそれを守らない人がどの業界にもすごく多くて、不思議とそれが許されてしまっているんですよね。

 例えば『チェイサーゲーム』でいうと上田という入社歴20年以上の、仕事できない、約束守らない、無責任で嘘もつくキャラがいるんです。そういう人でも、クビにならずに働き続けられるのがすごいよねってよく言われます。周りはもちろん迷惑なんです。

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──ですよね? ハラハラしながら読んでいました。

松山氏:
 でも長くいるって実はすごいことなんですよ。普通は居場所なくなりますよ。でも新人からしたら経験豊富な先輩なんですよね。で、業界のこと、会社のこと、多くのものを見て来ているんですよ。ゲーム業界ももちろん技術は必要ですが、それだけじゃダメなんで最後はハートや人間関係が大事なんです。そうなると通訳できる人が必要で、長くいる人間ってその通訳ができるんですよ。

 例えばうちの会社でよくあるのが、私や偉い役職の人がインタビューで何か答えたり、SNSなんかで情報発信したりしますよね。でもインタビュー記事だと、答えたものが全部載る訳じゃないじゃない。校正・確認があって、最適に編集された状態で載りますよね。そうすると、書かれていることがすべてのはずなのに、若い人間ほど曲解して「けどあれって実際はこういう意味ですよね」などと自分にとって都合のいいように解釈をしがちなんです。それを上田みたいな人間は「違うよ、おまえあれはねえ、ああいう意味で言っとんぜえ」みたいなことを通訳してくれるんです。

──本業以外で優秀な人もいるということなんですね、すごく意外です。

松山氏:
 その一方で、どこの会社にも魚川のような突出した能力者・天才肌の人も、実際にゲーム業界にいるんです。ゲーム業界の中の人からよく「うちの会社にも魚川いますよ」って言われました。でもそれより反響が大きかったのは上田ですね。多くの人たちから共感を得てるのは、そっちなんだなあと感じましたね。ただの嫌なやつなんていないほうがいいと思われがちですけれど、役職や職種に関係なく一人々に役割と意味があるんだなと思うんですよ。いろんな人たちから、結構ポジティブな意味で「うちにも上田いますよ」みたいなことを言われましたね。

 ちなみに漫画『チェイサーゲーム』の単行本なんですが100%は言い過ぎかも知れないですけど、どこのゲーム会社さんに行っても置いてあります。業界もののマンガってどの業界のものもあるじゃないですか。特にゲーム業界の今を描いていることもあって、結構皆さん読まれているみたいです。役職者の人が新入社員に「ゲーム業界ってどんなところかよくわかるから、まずこれ読んどけ」というような形で、教科書とは言わないですけれども、参考書的な形で会社に置いてくれているようで、狙い通りでよかったなあと思いましたね。

主演の渡邊圭祐は「魂のきれいな人」

──ドラマの制作とゲームマンガの制作では作り方が異なったのではないですか?

松山氏:
 私自身は過去にアニメ映画も作ってきていますが、アニメやCGだと、脚本作業のあとに絵コンテを作るんですよ。その絵コンテに乗っ取って映像を作って仕上げていくんですけれど、ドラマの場合は脚本が上がったら、いきなり撮影なんですね。その代わり、セリフを何カットも撮って素材を集めて、編集して仕上げていく。最終的にどういう仕上がりになるのかは、編集が終わるまでなかなか分からないので、アニメゲームの映像作りとは根本的に違うとは思いましたね。

ゲーム業界に入れる学生は5%~10%!?そんな現実に対して、学校も企業も教えてくれないことを漫画で伝えたいとゲーム会社が“お仕事漫画”を作った結果、「読むと胃が痛くなる」と好評でドラマ化される_009

──制作に関してなにか指示や提案はしたのですか?

松山氏:
 私は「これをやると多分某社さんが怒りますよ」とか「これ某社さんに対しても不義理ですよ」みたいなことはつっこんでいます。業界にいるからわかることは言いますが、そうじゃないドラマの本質の部分だったりとかは基本的に監督に任せていました。脚本の段階で言うべきことは言っているので、演出上「このほうがいいと思いますよ」みたいなことは一切言わないですね。脚本までは一緒にやりますし、その商品のコンセプトドラマの立ち位置というのは何度も話をしましたけれど、実際に撮影をして編集をして仕上げていくというプロセスは監督のものです。なのでそれは監督の流儀でやってもらうしかないし、テレビのプロですから。

──相手の業界に対するリスペクトはとても大事ですよね。

松山氏:
 今回は脚本家も監督もすごく理解がある方々だったので、ドラマとしてはしっかりちゃんと面白いものになっています。マンガのお客さんとドラマのお客さんは違うので、マンガの通りにドラマにしても、正直あまり意味がないと思っています。ドラマ視聴者マンガよりも幅が広いので、1人でも多くの方々への共感が大事だと思うんですね。だからゲーム業界に特化した話にしすぎると、なんかよく分からん世界の話が始まったなで終わってしまうので、男女、年齢、職業に関係なく幅広い人たちに見てもらえるというドラマのいいところに合わせて、そこの間口をもう一段階、私が自分でやるんだったら広げるだろうなと思ったことをちゃんとやってくれています。同時に『チェイサーゲーム』らしさ、ゲーム業界お仕事マンガとしてのエグ味はちゃんと保った状態で作られているので、そのバランス感覚はさすがだなと思いました。

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──原作とドラマで異なる部分はあるのでしょうか。

松山氏:
 3・4話で展開されるエピソードでとある提案をいただきました。原作の1巻〜7巻には載っていないんですけれど、実は将来的に描こうとしているネタで作ろうとしていたキャラクターがいたので、「じゃあ、それドラマ先行で出します?」みたいな形で入れてもらったんですよ。

 9月8日からドラマ放映開始と同じタイミングマンガファミ通.comにて短期集中連載をやらせてもらっていて、ドラママンガが、どちらも最新のエピソードが読めるようになっています。木曜日の朝はマンガの最新話が公開されて、夜にはドラマが放映されます。ドラマ化が決まった段階で、毎週ドラマタイミングマンガの最新エピソードが読めるように仕込んでおいたんです。

──『チェイサーゲーム』祭ですね!

松山氏:
 マンガ原作のアニメ化とか、実写映像化で共通する部分なんですけれど、マンガはお客様が自分のテンポでめくるし、読むじゃないですか。早く読める人とゆっくり読む人の個人差があります。でも好きなマンガアニメで見ると、「あ、こういう話だったんだ」と発見したりしますよね。連続するフィルムと音声と音楽によって、誰もが全く同じ理解で見られるのが映像の強みなんですよね。マンガだと難解な文字もあるし、理解の範囲が個人の知識量に寄るところがあるんですが、動いている映像と光と音楽が流れていると、みんなが「怒っている」「悲しんでいる」とか、すごく今勢いがあるとか、同じテンションで理解できるんですよね。

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──主演の渡邊圭祐さんとはお会いになりましたか?

松山氏:
 渡邊圭祐さんは『仮面ライダージオウ』の頃からずっと拝見していた役者さんの1人です。だから決めたというわけではないんですよ。キャスティングは先方から候補が挙がってきて、意見は伝えましたが、決定は先方に任せていました。
撮影に極力立ち会わせていただいて、何度も撮影の現場では一緒でしたし、雑談もいろいろさせていただきました。例えば『仮面ライダージオウ』の役柄だったウォズはすごくキャラが濃かったですよね。当たり前ですけれど、あんな人間は世の中にいないじゃないですか。実際にお会いしてみたら、等身大の青年というか、あんなシュッとしたイケメンなのに、すごく自然体で気さくな感じのいい若者だなと感じましたね。

──具体的なエピソードを教えてください!

松山氏:
 現場では渡邊圭祐さんだけじゃなくて、「ゲーム業界は実際こういうのってどうなんですか?」「マンガの中で描かれていたこういう人って、本当にいるんですか?」「こういうことって本当にあるんですか?」みたいなことは、いろんな方から聞かれました。私が「実はゲーム業界ってこうなんですよ」というようなお話をしますよね。すると渡邊圭祐さんは、絶対に人の意見を否定しないんです。そこがすごいんですよ。ほかの現場では「実はこうなんですよ」なんて言うと「そうは言っても、××じゃないですか」なんて反論されることも結構あるんです。でも彼はなんでも吸収するし、いろんなことを好奇心を持って聞いてくれるんですよ。この人はなんでもスポンジみたいに吸収するんだなと。「モテるわ。この人」と同じ男性として思った(笑)。めちゃくちゃ感じええやんと思って。芸能の世界はそんなに詳しくないけれど、こんなに魂がきれいな人がいるんだと思いましたよ。

──魂がきれい! ファンはたまりませんね。

松山氏:
 あと、ドラマ業界の慣習みたいなのですが、「今週の日曜日サイバーコネクトツーが持ちます」という感じで、撮影中に持ち回りでお弁当を差し入れるんですよ。サイバーコネクトツー東京スタジオでの撮影初日とクランクアップのときは、うちからお弁当を差し入れさせていただいたんです。このドラマサイバーコネクトツーの東京スタジオで撮影することが多かったので、呼ばれたときにチェックしに行っていました。

 お弁当を出すのは大体お昼なので、1時前後が多いんですよ。役者陣は20人くらいですけれど、スタッフも合わせると40人くらい。ずっとバタバタしていて、終わった人から順番にどんどん帰って行くみたいな形だったんです。私は仕事をしながら会社に残っていたんです。そうしたら20時くらいに、渡邊圭祐さんとたまたま玄関前ですれ違ったときに、わざわざ1回振り返って「お弁当ごちそうさまでした」って。「いやいや、もう20時や、いつの話やねん」て(笑)ご本人がそうなのか、業界的にそういうルールなのか分からないですけれども、随分丁寧な人だなと感じましたね。

自ら営業して勝ち取った「ドラマ化」

──今回のドラマ化は制作からオファーが来たんですか?

松山氏:
 漫画連載やっていた2年ぐらい前から、実は全国に営業をかけまくっていました。ドブ板営業っていう言葉あるじゃないですか。私と副社長の宮﨑ほか、手分けして、企画書とマンガデータを持って「あ、初めまして、私、サイバーコネクトツー……あ、ご存じないと思うんですけど、ゲーム会社をやっておりまして、意味分かんないと思いますけど実はマンガも描いておりまして……」って、言いに行きました。それを100セットやっても、ほとんどが「はいはい、そこ置いといて」ですよ。百人中一人か二人は「ちょっと1回前向きに検討しますね」「1回動かしてみたけど駄目でした」っていう人がでてきます。それを繰り返すだけです。

 で、生まれては消え、生まれては消えっていうのを2年ぐらいやっていました。一度ダメだったところはアプローチ変えて話したり。そうこうしているうちに是非やりましょうという話になりました。あきらめないのは肝心ですよ。

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──なかなか自分で諦めず営業できる人っていないのではないでしょうか。

松山氏:
 宇宙兄弟ドラゴン桜を担当した株式会社コルク佐渡島庸平さんが言っていたんですが、マンガ家さんに「マンガをたくさん売りたい、ドラマ化したいと思ったときに、1番動かないといけないのって誰だと思います?」と聞くと「え、編集でしょ」「営業でしょ」と言うんだそうです。「編集部が動いてくれない」という不満もよく聞きますね。でも違うんですよ、そのマンガを一番売りたいと思っている人が動かないと話は進まないんですよ。佐渡島さんは「結局皆誰かに何とかして欲しいって思ってるから何にも決まらない」「本気で映像化したい、たくさん売りたいと思っているなら、原作者・著者自らが考えて行動して働きかけるのが1番の近道ですよ」と言っています。

 だから「編集が全然動いてくれねえって思っている、言っている暇があるなら、書店用のポップの1枚でも書き下ろして届けなさい」と。もう、おっしゃる通りだなあと思ってね。なので、『チェイサーゲーム』では、テレビドラマ、実写映画、テレビアニメ、この三つのアプローチでこの2年間動きまくったんです。うちはもともとクリエイティブ会社で、断られるのなんて慣れっこですからもともと「100回断られて101回目で通す」みたいなマインドを持っているんです。私は結構精神がタフなんで絶対に心が折れないんです。だから勝つまでやるっていうタイプです。

──タフな精神は仕事をする上でとても大事だなと思います。

松山氏:
 めちゃめちゃ売れてる雑誌に載っている作品は、売れるって分かってるから皆やりたがるんです。けど、売れるかどうか分からないものには、要は「うーん、とりあえず分かりやすく売れたらまあ考えてもいいかな? 売れた後に勝ち馬に乗らせて下さい」っていうことなんです。そうじゃなくて我々は「ゼロからこれを売りたいんです」って言って営業をかけました。当事者じゃないとその熱量を持っていないし、誰も動いてくれないんですよ。アニメ化したら実写映画化だって商品化だって、重版だって決まるんです。待っていていいことなんか何もないんです。その「いいこと」は自分で生み出すしかない。原作者が自分の本やらマンガを売って歩くのは格好悪いって言っているうちはまだ二流ですよ。「最初になにをやればいいのかが分からない」ってよく言われるんですが、「だったら全部教えるから私に一回連絡しておいで」って言っています。

ゲーム業界に入れる学生は5%~10%!?そんな現実に対して、学校も企業も教えてくれないことを漫画で伝えたいとゲーム会社が“お仕事漫画”を作った結果、「読むと胃が痛くなる」と好評でドラマ化される_013

──社長自ら動いたら、社員はどれだけ心強いでしょうか。とても勉強になりました。本日はありがとうございます


 松山社長の話を聞いて思い出したことがある。

 筆者は以前、『養殖中華屋さん』というiモードゲームを企画して、So-netで運営していた。ライチからシュウマイが生まれ、シュウマイワンタンに育ち、具が膨れて餃子になる……という育てゲーだ。

 このアイデアを思いつき、どうしてもゲームにしたくて、コピー用紙に鉛筆でマンガを描いて、いろいろな会社を回ったのだ。企画書など書いたことがなかったし、ゲーム制作もしたことがなかった。それでも熱意(だけ)で実現させた。

 当時はネットゲーム黎明期で、タイミングもよかったのかもしれない。それでも、例え経験がなくても「諦めずに動く」ことで大きな結果が得られることがある。

 相手に対するリスペクトや不屈の精神は非常に学ぶところが大きかった。サイバーコネクトツーが創業から大きく発展してきたのは、「諦めない」姿勢があるからだろうなと感じた。ぜひ今後も見習いたい。

チェイサーゲームテレビ東京系列で毎週木曜深夜0時30分~1時00分放送中。

BSテレ東 BSテレ東4Kでは、毎週⽕曜深夜0時〜0時30分放送中。

広告付き無料配信サービスネットテレ東」(テレビ東京HP、TVerGYAO!)にて見逃し配信。

ファミ通.comで短期集中連載中(https://www.famitsu.com/serial/chasergame/

公式サイトはこちら

(C)チェイサーゲーム製作委員会 



(出典 news.nicovideo.jp)


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