2022年8月29日、韓国・ニューシスなどは「『ウマ娘 プリティーダービー』の韓国ユーザーが韓国配信を行うカカオゲームズの運営方針に反発し、馬車を走らせるデモを行った」と伝えた。
記事によると29日午前、城南(ソンナム)市盆唐(ブンダン)区板橋(パンギョ)に位置するカカオゲームズ本社周辺で、抗議文を書いた車を馬に引かせる「馬車デモ」が行われた。約200人のユーザーがこのデモのために950万ウォン(約98万円)を募金したという。参加者らは本社を訪問し、声明書と不買誓約書を手渡した。
韓国ユーザー代表のパク・デソンさんは、デモに先立ち取材に応じ「カカオゲームズの謝罪文にほとんどのユーザーは納得していない。責任の所在には言及されず、改善に向けた具体的な約束もなかった」と批判した。ユーザー側はカカオゲームズに対し、運営責任者の公式謝罪、ユーザー代表との懇談会開催と持続的な疎通窓口の設置、韓国で提供されなかったコンテンツや誤訳問題に対する釈明と復旧、現運営チームの全面入れ替えと責任者のけん責などを求めている。
パクさんは「会社がユーザーと疎通し問題を改善してくれることを願うものであり、ゲームが潰れることを願ってはいない」と述べている。また、今回の運営差別が、日本の開発会社Cygamesの経営方針によるものだった場合、Cygamesを対象とするデモも行う計画だとした。
「ウマ娘 プリティーダービー」は実在する競走馬をモチーフにしたキャラクターを育成し、レースを行うゲーム。カカオゲームズが6月に韓国での配信を開始し、1日で150億ウォン(約15億4200万円)の売り上げを達成し話題を集めた。また、NCSoftの人気ゲーム「リネージュ」を抜いてアプリストア「グーグルプレイ」売り上げ1位を記録した。
しかし、配信開始から約2カ月で「韓国と日本の運営に差がある」との声が上がり、韓国ユーザーのカカオゲームズに対する不満が膨らんでいったという。特に、準備期間に2~3週間必要なゲーム内イベントに関する告知が、日本ではイベント開催3週間前に行われたのに対し、韓国では3日前だったことが問題視された他、さまざまなサービスの違い、翻訳ミスなどに関する不満の声が相次ぎ上がった。
これを受け、カカオゲームズは21日に謝罪し改善策を打ち出したが、ユーザーの不満は静まらず、今回の馬車デモに至ったという。「グーグルプレイ」の評点も4.5から1.1に下がった。ユーザーらは、要求事項が反映されるまで馬車やトラックを使ったデモと不買運動を続ける方針だという。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「『ガーディアンテイルズ』も『ウマ娘』もいいゲームなのに、カカオが運営する瞬間、駄目になる」「カカオはすごいね。1日で150億も売り上げたゲームを1カ月でこんな有り様にするとは。日本から受け取って運営するだけでいいのに、それでもゲーム会社なのか?」「顧客を顧客と思わない唯一の業界がゲーム業界だと思う。本当にひどい」「ユーザーから金をむしり取ることしか考えてないから、こんなことになる」「カカオゲームズは反省せよ」「カッコいいな(笑)」「応援するよ」など、カカオゲームズに対する批判の声や、ユーザー側への激励などが寄せられている。
一方で、「海外から輸入したゲームを別に運営するんだから、日本と違って何が問題なんだ?」「ゲームごときに馬車まで持ってきて抗議とか…」といったコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)
(出典 news.nicovideo.jp)
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